2017年3月17日金曜日

高価なβグルカンと安価なβグルカンの違いとは?

βグルカン(ベータグルカン)は最も有名な成分で実績も多いために、これを主成分とする健康食品は数万種類を超えている。つまり、最も多くの種類が販売されている健康食品のグループなのである。このβグルカンの健康食品に関して、最大の問題は販売価格が高いことだ。さらにその問題の本質は、高い製品ほどに性能が悪いという残念な実際に帰結されることにある。ここでの高価格は単品で3~5万円以上、月額で50万円を超えるような非常識な高額品を指す。

これらの非常識な高額品が横行する理由は、古くからのβグルカン健康食品の多くが希少性を強調した「きのこ」を原料としているからだ。「奇跡のきのこ」「幻のキノコ」「伝説のキノコ」等々の、昔話から神話に至る創作によって、珍しく希少な原材料であると思い込まされる。実際には大量栽培が可能になっているからこそ、宣伝広告までして販売されているのだが、入手困難が演出される希少なキノコは「手に入るだけでありがたいので高額販売は仕方が無い」と思い込ませるのだ。

1990年代だと「ブラジル産のアガリクスが最高」「冬虫夏草(とうちゅうかそう)は済州島(韓国)が一番」とそれぞれに名産地(?)が設定されて、派手な宣伝広告が展開された。これによって、それぞれの名産地で生産されるキノコは、品質が良い??として重宝され、高額販売が"常識化"された歴史がある。難病に苦しむ人々を脅迫して、月額で20~50万円もの販売代金をせしめるための宣伝広告は、原料の神格化だけでなく捏造された体験談まで、狡猾なビジネスモデルを形成してきたのだ。

しかし、これらの神格化されたキノコ信仰は崩壊しつつある。成分分析技術の向上の恩恵が健康食品にも広がってきたからだ。つまり、キノコやキノコ健康食品の何がなぜ体に良いのかが解明されてきたのである。今では、βグルカン健康食品の一括りにされるようになってきたキノコと酵母サプリの機能性成分がβグルカンと特定されたのは、ごく最近のことなのだ。今ではβグルカンの品質や大小で、これらの多種多様な健康食品の優劣を簡単に比べることができるようになった。

ここで困ったのは従前からの超高額βグルカン健康食品だ。高額に見合うだけの内容品質が伴っていないことが数値的に明白に明らかになってしまったのだ。しかも、高額なβグルカン健康食品の多くは、内容成分としてのβグルカンが非常に少ないために、非常に非効率な健康食品であることも明白となってしまった。

確実に言えることは、1梱包で5万円を超えるような高価な健康食品は、ほぼ商品ではないということ。
逆に、今や計測できるようになったβグルカンという成分が しっかりと入っているような健康食品は、1単位を1万円程度でおつりが貰える。

安価なβグルカン健康食品も多いものの、値段なりにβグルカン(ベータグルカン)が少ないものと、本当にβグルカンが沢山入っているものをキチンと見分けることが重要となっている。

幸いにも市場競争が激化していることで良品を見つけられれば、旧品の10万円クラスの商品を遥かに超えるβグルカン量がえられるのだ。むしろ、安価なで良品のβグルカン健康食品こそが、大量かつ良質のβグルカンの源泉となりつつある。これらの販売価格は1本1万円以下が目安と言える。この価格レベルならば、多くの人が経済的にも続けることが可能となっている。

現在のところ、市場で販売されている最も質の良いβグルカン健康食品は、パン酵母抽出のβグルカンだ。メーカーによっては非常に高純度の商品が指定できるので、きのこだと数十万円分も買って食する必要があったβグルカン量をわずか数千円で食することが可能となった。1本1万円以下で十分に優れたβグルカン健康食品が購入できるため、これからはパン酵母抽出βグルカンが主流に置き換わっていくことは間違いないだろう。

5万円で買っていたものが、6,7千円まで安くなり、しかも品質も数十倍も向上していることには、驚きを通り越して疑うことも自然だ。しかし、革新的な新技術とは、これぐらいの桁外れの進歩があるものなのだ。それでも海外での販売価格と比べると、国内でのパン酵母抽出のβグルカンは高級サプリメントだった。しかし、近年は1本が6, 7千円で高品質・低価格の高純度βグルカンを買えるようになってきた。メーカー、販売店をしっかりと見極め、間違いの無い製品を選べな、大変に効率よく、そして安価にβグルカンを活用できるようになったのだ。これによって、迷うよりも即に購入して試し始めることが可能となった。

一日でも早くβグルカン(ベータグルカン)の利用を開始することで、一日でも早くマクロファージの働きを期待できることは大きな時間的アドバンテージも得ることに繋がるだろう。